帯状疱疹予防接種について

帯状疱疹について

帯状疱疹は、水痘（水ぼうそう）と同じウイルスによって生じる疾患です。

水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内に潜伏し、加齢や疲労、ストレス等で免疫力が低下すると、　ウイルスが活性化し、帯状疱疹を発症します。

発症すると、体の片側に神経痛の様な痛みが起こり、その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に広がります。徐々に痛みが強くなり、皮膚が正常に戻るまでに1ヶ月程度要するといわれています。

50代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。

50歳以上で発症した人のうち、約2割が帯状疱疹後神経痛（皮膚症状が治った後も数か月にわたる痛みが続く症状）に移行するといわれています。

予防接種

ワクチンを接種することで、発症予防・重症化予防ができます。

帯状疱疹ワクチンは、現在公費負担される定期接種ではありませんが、50歳以上の方は、令和6年度（令和7年3月31日まで）「兵庫県帯状疱疹ワクチン接種費補助事業」が開始されたことに伴い接種費用の一部を助成されます。

対象者

50歳以上で兵庫県のいずれの市町でも助成を受けたことがない方。

対象ワクチン

・水痘ワクチン（製品名：ビケン）　　　　　　　1回接種　　　　　 7,000円　　　　

・帯状疱疹ワクチン（製品名：シングリックス）　2回接種　　　１回21,000円

　※ワクチン詳細は下記に記載　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

助成額・回数

4,000円を助成

助成は1回のみ　シングリックスについては1回目か2回目のいずれか1回

助成の受け方は市によって異なります。お住いの市のHPでご確認下さい

	乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」	乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」
接種対象者	50歳以上の方	50歳以上の方または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方
予防効果	接種後1年62.0％接種後5年43.1％	接種後1年97.9％接種後10年73.2％
持続期間	接種から7年程度	接種から10年程度
副反応	【局所反応（注射部位）】発赤44.0％、掻痒感27.4％、熱感18.5％腫脹117.0％、疼痛14.7％、硬結13.5％【全身反応】発疹、倦怠感（1～5％未満）等	【局所反応（注射部位）】疼痛79.1％、発赤37.4％、腫脹24.2％等【全身反応】筋肉痛36.9％、疲労34.6％、頭痛28.3％悪寒21.4％、発熱16.7％、胃腸症状12.0％
接種回数	1回	2回（2か月間隔　遅くとも6か月後までに）