<ミレーナの入れ替えをご希望の方へ>
<ミレーナの抜去・再挿入の手順を変更します>2024.07.31
ミレーナ挿入5年経過や、4年強でも不正性器出血出現などで
入れ替えを希望される場合、
以前は同日に抜去・子宮体癌検査・再挿入を行っておりましたが、
「保険者」からの申し入れで、全てを同日にすることはできなくなりました。
ミレーナ挿入前には子宮体癌が無いことを確認することが必須ですが、
同日に「子宮体癌疑い」の病名で体癌検査を行い、
その結果がでないまま次のミレーナを挿入するのは
おかしいという指摘がなされたためです。
これまでは抜去したミレーナに付着している細胞を子宮内膜細胞診として
子宮体癌検査を行っており、
抜去から1度月経を起こしてからの挿入を健康保険支払基金から求められておりました。
ただ、ミレーナの恩恵を受けられ、平穏にすごしておられた方が
一度でもふたたびあのつらい月経がくるのはつらいと、
大変強くお困りの状況を考えた結果、当院では独自の方法を考案しましたので、
ミレーナ入れ替えの方はご参照願います。
実際の手順は
1:入れ替え6カ月前から2カ月以上前(月経1週間前がベスト)
に膣分泌物検査(培養検査、遺伝子検査)、子宮頸がん検査を行う。
2:上記検査に問題があれば治療を行う。
問題が無ければ上記検査の翌月に子宮内膜細胞診を行う。
3:ミレーナ入れ替え前月に採血検査を行う。
4:検査結果に問題が無ければ
挿入5年後に相当する月の同日にミレーナ抜去と挿入を行う。
5:挿入時の疼痛が心配な方、子宮体癌検査の際の疼痛が強かった方、
前回のミレーナ挿入時に疼痛が強かった方など、希望がある場合には傍頸管ブロック
(抜歯をするときと同じ局所麻酔)を行うことができます。
現在当院の流産手術はこの方法で行っており、大変有効に痛みを除くことができます。
ただ、施行後一定時間の院内安静が必要となりますので
小手術と同じように前もって日時を決めたうえでの実施になりますのでよろしくご了解お願いします。