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ヤーズフレックスについて

<どんな人にお勧めですか?>

お産を経験しておられない方、帝王切開のみの方で、

・月経痛がつらくて困る方、

・月経の痛みが増してきている方、

・月経の量が増えてきた方、

・月経前に調子が悪くて困る方、

・不正性器出血がある方、

・月経不順の方、

など、月経でお困りの方に「ヤーズフレックス」をお勧めします。

特に、月経によってパーフォーマンスが落ちるのが困るアスリートの方、

月経によって仕事を休みたくない方にお勧めします。

 

<ヤーズフレックスとは?>

月経を3か月に一度だけ起こす、最新・最良の「ピル」です。

もちろん一回当たりの月経血量も減り、痛みも減ります。

2010年から使われていた、「ヤーズ」と同じ薬剤で、さらに飲み方を改良したものです。

 

<そもそもピルとは?>

「ピル」とは丸い小さい薬のことで、一般的には21日または28日分が

1シートにセットされた、女性ホルモン治療薬を指します。

経口避妊薬としての一面のみが強く取り上げられますが、別の面から見れば、

月経困難・過多月経の治療薬でもあり、月経不順の治療薬、月経前症候群の

治療薬でもあります。

通常は1か月に1回月経が起こるように設定されています。

 

<月経とは?>

月経はヒトを含む高等霊長類など大変限られた動物だけにある現象です。妊娠を目的として、それが達成されなかった場合に起こりますが、他の多くの哺乳類にはありません。

妊娠が前提ですので、妊娠の必要が無ければ起こる必要は本来無いもののようです。

ヒトも石器時代には一生の間に数回しか排卵・月経はなかったそうです。

妊娠・授乳中は起こりません。昭和あたりまでは多くの女性が数回の出産をされていたので、女性が経験する月経の回数は限られたものであったようですが、最近の少子化に伴って月経回数が飛躍的に増えているようです。

毎月あるのが正常だという根拠はありません。

 

<使い方は?>

月経最初の日から3シート(28×3=84日間)内服し、4日間の休薬ののちに次のシートを開始します。ただ、一番初めは1シートだけ処方して内服可能かどうか経過を見ます。

その後は毎回、問診票の提出(受付)、尿検査提出、血圧測定、体重測定を行って頂きます。

最初の詳細なヤーズフレックス問診票を記載して頂ければ、まず飲み始めて頂くのを優先しています。ある程度落ち着いてから検査一式を行うことにしています。

1年に1度は内診、超音波、採血を行います。

 

<副作用などは?>

飲み始めの2シート目あたりで不正性器出血が起こることがあります。3日間以上不正性器出血が続いた場合は一度4日間の休薬期間を設けてから次のシートを新しく始めることになっています。

ヤーズフレックスをはじめとしたすべてのピル(低用量エストロゲン・プロゲステロン製剤)では血栓症に対する注意喚起がなされています。飲み始めにおこるようです。エコノミークラス症候群と同じことが起こる可能性があるので、注意は必要ですが、こちらの方は主として血栓性静脈炎ですので、片方のふくらはぎを握ると痛い、左右のふくらはぎの周りのサイズで3cm以上差が出る、赤くみみずばれができる、などの症状が出る場合が多く、発見しやすいと考えられます。疑わしい症状が出た場合は血管外科のある総合病院を受診して頂くことをお勧めします。すぐに対処できれば大きな問題は必ず防ぐことができます。

 

<将来、妊娠できなくなることはありませんか?>

大丈夫です。内服を中止すれば、2か月程度で元の状態に戻ります。それどころか、数年レベルの内服をされた場合は、逆に排卵・妊娠しやすくなると考えられます。婦人科ホルモン治療の基本であるカウフマン療法(無月経・無排卵の基本治療法)をしたことになる場合があるからです。万一、内服中止後、無排卵で妊娠が難しい状態であるならば、そこからは通常と同じ不妊治療に切り替えることになります。

 

 

ヤーズフレックスによって一人でも多くの女性が月経の苦痛から解放されるように願っています。

 

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